保育園最終日


里帰り中の2ヶ月間、ゆんころは地元の保育園にお世話になりました。
その昔私も通っていた保育園です。
今のゆんころと同じ、2才の頃から。
当時と変わらない園舎に遊具。
制服のスモックは去年か一昨年から刷新されたそうですが、まだ旧デザインも現役で見かけます。
そしてゆんころの教室は2階の奥で、私が年少さんだったときと同じでした。
私はいつも一番乗りで、誰もいない教室にひとりでいると、背筋にツンと痛みのような感覚をおぼえたものです。
当時は「さみしい」「緊張」「不安」といった言葉を知らなかったけど、それらの混じった感情だったと思います。
今では考えられないことですが、その時間帯は先生すらいなかったのです。


今日は最後の登園日。
ひさしぶりに朝、送っていきました。
最終日だからということもありますが、このところ園長先生を見かけなかったので、朝なら会えるかもしれないと。
とてもお世話をかけたので、きちんとご挨拶しておきたかったのです。
園長先生や、同級生のみゆきちゃんとも会えたのでよかったです。


今日で保育園おしまいだよ。と、ゆんころにも説明しましたが、分かっているのかいないのか・・・
ごきげんで教室に入っていく姿にせつなくなりました。


夕方お迎えに行くと、先生がみんなの前でゆんころを抱き上げて、今日でお別れです。とお話してくださいました。
東京に帰るけど、もしまたどこかでみかけたら、声をかけてあげてね。って。
8人のお友達は口々に「ばいばい」「ありがとう」と言ってくれて・・・
私もみんなに「みんな本当にありがとう。元気で大きくなってね。また会おうね」と挨拶しました。
みんな本当にありがとう。
ゆんころが教室になじめない頃からみんなにやさしくしてもらって、おかげで友達になれたんだよね。
今では全員のフルネームを覚えているんだよ。
ほんの短い間、ちょっと変わった言葉遣い(標準語)のお友達がいたこと、忘れないでくれたらうれしいな。


短い間だったけど、私にとってもゆんころにとっても、とても貴重な体験でした。
今まで知らなかったところをたくさん見ることができました。


彼女にとってこの2ヶ月は大変だったことでしょう。
パパのいない実家での生活。はじめは不安だったようで、毎晩1〜2回は夜中に飛び起きて「パパ」といったり「だっこ」といって泣いたり。
ママもある晩突然いなくなり、しばらく帰ってきませんでした。>入院
知らない人ばかりの保育園で泣いてばかりの日々を過ごし、乗り越えたと思ったらもうおしまい。
しかも弟が誕生しました。


ひとつひとつ受け入れていく姿を見て、この子は私が知らない間にどんだけ成長していたのかと驚かされました。
一生の思い出。ふたりだけの宝物です。


今までは私が会社勤めをしていたので保育園に行っていましたが、引越し後は退職して一緒に過ごします。
正直とてつもなく不安でしたが、楽しいこともいっぱいあるさ、とも思えるようになってきました。