傘が好き
傘を持つのが大好きなゆんころりん。
でも重たくて、開いた状態で持ち上げることはできません。
手伝うとイヤイヤマンに変身します。
イヤイヤマンは道の真ん中でも雨に濡れても平気でその場から動きません。
傘を畳んで、両手で花束のように抱えるか、片手で引きずるか。
今日は近所の曲がり角までタクシーで帰ってきて※、傘を取られて、濡れながら歩いたよ。
ほとんど霧雨だったから助かりました。
※家の前の道は狭いので、たいてい手前で降りて歩きます。ほんの10〜20mですが
まだ畳んだ傘のほうが、彼女の背より長いです。
いつのまにか、近くの角から家までは、彼女が率先して歩くようになりました。
彼女が私たちの生活環境の中で、当たり前のように過ごしていることに気がつく時、今まで知らなかった喜びを感じます。
エレベーターを降りて、ドアの前に着くと、「ハイ!」と傘を渡してくれました(^O^)
でもちょっと待って。
濡れた傘は窓の外の格子に引っかけて乾かすのですが、彼女には届きません。
今日は最後まで担当してもらいたくて、抱き上げて掛けさせました。
すごくうれしそうに、素直にやり遂げました。
彼女はお手伝いが大好きで、何か頼むと心から喜んで一生懸命やります。
へたくそな時もあるけど、喜ぶ顔が見たくてついつい頼んでしまいます。
あまりに可愛くて、ほめまくってナデナデしました。
でも彼女はほめられた時より、用事をやり遂げた直後のほうがうれしい顔をしていました。
ちょっとくらい濡れたって、回り道したって構わないんだ。
気持ちが通じる瞬間があれば、そんなの吹き飛んでしまうのだから。